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消費者金融と闇金との違いって分かりますか?
意外と同じような金融業者だと思っている方が多いようですね。
特に昔のイメージを持つある一定年齢以上の方にとって、消費者金融は怖いものだとの認識を持っておられるため、闇金との線引きが難しくなっているようです。
そこでまずは現在の消費者金融と、いまだに蔓延る闇金について見てみましょう。
消費者金融ってなに?今はかなり健全になった貸金業です
消費者金融と聞いて怖いなって思う年代は中高年の方々でしょうね。
昔は「サラ金」と一般には呼ばれ、かなりの高利でお金を貸し出し、その取り立ては強烈の一言で、日本各地で様々なトラブルが起こり非難の的にさらされたこともあります。
それでも手軽にお金を貸してくれるとあって、利用者は後を絶ちませんでした。
ところが2006年の最高裁判決以降、2008年から2010年の法改正によってそれまでの貸し出し方法や取り立て方そして金利に至るまで、それまでの営業手法をほぼ否定する内容となったため、消費者金融は安全安心な貸金業者として生まれ変わり今に至っています。
闇金って消費者金融とは全くの別物です
闇金と聞くと消費者金融と大差ないのではって感じる人も多いでしょうが、全くの別物です。
消費者金融は貸金業法などの法律の下営業しており、国から認可を受けていますし、貸出金利や貸出総額、また取り立ての方法に至るまで厳しく制限されています。
それに対して闇金は非合法の業者です。
国から認可など受けていませんから、金利も貸出額も取り立て方法も好き勝手にしています。
借金して家や勤務先に怖い人がたくさん押しかけてくるのは闇金であって、消費者金融でお金を借りたからと言ってそんなことは絶対にしませんよ。
闇金からお金を借りると完済なんて絶対できませんし、一生を棒に振ることになりますよ。
でも消費者金融って名前はあまり聞かないですよね
昔はサラ金と言ってマイナスイメージがありましたが、消費者金融という名前にもやや抵抗を感じる人が多いのも事実ですね。
そのため今はカードローンという名前を前面に出しています。
カードローンは消費者金融だけではなく銀行も使っている名前です。
イメージアップとともに手軽に借りやすいことを強調するために、消費者金融の名を使わずにカードローンやキャッシングと言った名前を使っているのです。
消費者金融業者が規制されていること
2006年に最高裁で判決が出るまでは利息制限法と出資法の制限利率が違っており、みなし弁済と言って利用者が任意で払った場合には制限利息を超えても問題がないという状態でした。
利息制限法は元金によって15%~20%となっていましたが、出資法では29.2%という金利が上限とされており、当時の金融業者の多くが出資法ギリギリの金利を取っていました。
今は出資法の上限も20%に引き下げられており、いわゆるグレーゾーン金利は解消されています。
また年収に対する総借入額を1/3以下に抑える必要があるので、今の消費者金融はこれを厳守した営業をしています。
そのために収入を証明する書類の提出を求められたり、会社への在籍確認を行うなど、法に則した営業を行っています。
取り立てに関しても細かく制限されており、返済が遅れた場合でも電話で事務的に告げられるだけであり、今は安心して利用できる金融業者に変貌しているのです。
闇金と知らずにお金を借りたとき
スポーツ新聞の3行広告などにも紛れていると言われる闇金ですが、飲みに行った時やパチンコ店などで声を掛けてくることもあるようで、思っている以上に身近に潜んでいるようです。
またお金を貸すまではかなり低姿勢で近付いてきますから、つい安心しちゃって借りてしまう人もいるようです。
借りてしまうとその後は、信じられない高金利と威圧的で恐怖を感じる取り立てで迫られることになります。
闇金だと分かっていて借りた人は、まあ諦めてください。
でも中には本当に闇金だと知らずに借りてしまった人もいるでしょう。
そんな時は弁護士などに相談してみてください。
いきなり弁護士事務所を訪れるのが難しければ、弁護士会や行政が行っている法律相談など利用したり、法テラスや消費生活相談センターに相談するなど、まずは自分で動いて解決の道を見つけてください。
以上、消費者金融っていったいなに?闇金との違いを見てみましょう...でした。