お金を借りる際には審査が行われます。
その人にお金を貸しても確実に返って来るのか、その能力はあるのか、過去の借り入れ状況や現在の借入残高、就労状況など様々な点から審査を行っています。
一般的に審査には日数がかかり、1週間以上かかることも特に珍しいことではありません。
その反面、消費者金融などでは以前から審査を申し込み当日に終える即日審査が一般的で、最近では都市銀行のカードローンの審査においても、消費者金融と同様に即日審査を行うことが多くなっています。
この一般的に審査に時間がかかる理由や、消費者金融などでは即日で審査が終わる理由について見ていきましょう。
一般的に銀行で審査が長くかかる理由
銀行でお金を借りる時ってこれまではたくさんの書類を用意をして、場合によっては担保が必要だったりと何かと面倒でした。
住宅をはじめ教育や自動車、リフォームローンなど個人でも利用することがあるこれらのローンは、とにかく審査が終わるまでに日数がかかりますよね。
慎重に審査をしているためと言った理由が大きいのですが、これらのローンは金額的にかなり大型のローンとなります。
返済が滞ってしまえば銀行としてはかなり大きな損害となるので、その分慎重な審査を行わざるを得ないのです。
このように慎重な審査しか行ったことがなかった銀行では、カードローンと言った小口の個人向け融資でも慎重な審査に終始していたため、以前はあまり契約数が伸びることもありませんでした。
消費者金融では以前から即日審査が一般的
消費者金融へお金を借りに訪れて来る人の大半は、とにかく今すぐお金が欲しいといった人です。
このため昔から消費者金融では即日で審査を終わらせ、とにかくすぐにお金を貸し出すと言う営業スタイルでした。
ただこう言った姿勢が過剰融資や多重債務問題といった、社会的な問題をも引き起こしていました。
貸出金利の引き下げを余儀なくされたり、貸出金額の規制が入ったり(総量規制)、過払い金に対応してお金を返金する必要が生じたりと、消費者金融は単独での生き残りが厳しい時代へと突入していきました。
消費者金融の生き残りのために
消費者金融では即日審査のノウハウを以前から持っていましたので、銀行の傘下に入ることでそのノウハウの流出を恐れていました。
しかし先ほど書いた通り生き残りをかけた時代へと突入し、中にはそのまま廃業した業者(武富士など)や単独で生き残りを図った業者(アイフルなど)、そして銀行の傘下に入った業者もあります。
銀行のカードローンで即日融資を謳っているところは傘下に消費者金融を抱えています。
審査だけではなく、その保証なども傘下の消費者金融が行っています。
銀行はそれまで持っていなかった即日審査のノウハウを手に入れ、傘下に入った消費者金融は親会社となった銀行から従順な資金を得ることができ、双方にプラスとなっているのです。
即日審査の内容について
審査に利用されるのは信用情報機関のデータです。
このデータには氏名・年齢・職業から過去の借り入れ状況や延滞の記録など、かなり広範なデータが蓄積されています。
そして項目1つ1つを点数化して表して(スコアリング)貸出可能かダメかを瞬時に判定しているのです。
この信用情報機関は主に3つあり、銀行が加盟している信用情報機関と消費者金融が加盟している信用情報機関は別なのです。
延滞などの記録は相互に参照できますが、その他の部分は参照できないために審査にかけられません。
このために銀行は傘下に持つ消費者金融を保証会社として利用することで、銀行が参照できない信用情報機関のデータを代わりに利用して即日審査につなげているのです。
傘下に消費者金融を持たない銀行の方が圧倒的に多いのですが、そう言った銀行は保証業務を消費者金融に委ねることで即日審査に近いスピードで審査をおこなっているのです。
つまり銀行のカードローンにおいて即日審査を可能にしたのは、消費者金融のおかげだと言っても過言ではありませんよね。
以上、お金を借りる時の日数が必要な審査と即日審査の違いについて...でした。